米国経済堅調、ドル買い後押し【2月12日週刊レポート】

2月2週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

2月の初週には148円台で推移していましたが、週初めには下落しました。

高値への挑戦が続いていたため、一時的な調整が入ったと考えていいでしょう。

一時は147円半ばまで下落しましたが、その後は大きく上昇し、週を通して上昇の強い相場になりました。

直近の高値の148円後半を更新し、149円半ばまでの高値更新を見せています。

2月8日の上昇幅が強いですが、これはドル高というより日本円での影響が強いです。

8日には、日銀の内田副総裁がマイナス金利解除後も「緩和的環境」を示唆したことで、円の売りが加速しました。

週末に入っても大きな下落をすることなく、149円前半で終値を迎えています。

今週のポイント

今週のドル円相場は、13日の米消費者物価指数が意識されると見ていいでしょう。

相場の方向性は消費者物価指数の動向次第と考えられます。

前週は米ドルでの変動が少なかったので、今週は米ドル起点での動きが予想できます。

高値であれば149円半ばが意識されますが、指標結果次第では高値更新も充分あり得ます。

しかし、仮に上昇したとしても、150円台には指値も多く入っていると考えられるので、極端に大きな上昇には期待できません。

仮に下落するのであれば、買い勢力の力が弱まり一気に下落する可能性があります。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

前の週まではユーロの売りが影響し、強い下降トレンドが続いていました。

前回は安値を付けてレンジ気味に推移していましたが、今回は転換しています。

週初めは徐々に下落するも、週の半ばからは円安の加速により大きく上昇しました。

一時は159円台で推移していましたが、161円台で終値を迎えています。

ユーロは週末にかけて若干の売り圧力が見られましたが、円での変動が大きく影響した形です。

終値の161円台は前回(1月22日)の安値であり、強く意識されるポイントであったと言えるでしょう。

今週のポイント

今週のユーロ円相場は、上目線の相場になると見ています。

現在の価格帯である161円台が意識されているので、更新できるかどうかが重要になるでしょう。

仮に上昇してきた場合は、161.7円あたりが次の上値目途になります。

上昇後に161.7円付近で反発するようであれば、高値圏でのレンジか、決済の拡大による下落もあり得るでしょう。

今週はEUでの目立った指標こそないですが、早期の利下げが予想されている状況なので、予期せぬ急変動には注意が必要です。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

大きな価格帯でレンジを組んでいましたが、週の始めに安値を更新してきました。

しかし、大きな下降トレンドには繋がるわけではなく、1.0722あたりの安値ですぐに反発をしています。

その後は、徐々に安値を切り上げており、安値への挑戦は見せませんでした。

ユーロ、米ドルともに極端な動きがなく、安値圏でのレンジで推移していたと言えるでしょう。

徐々に上昇しましたが、赤いラインの前回安値で反発しており、明確な転換には至りませんでした。

今週のポイント

現在のEUR/USD相場を見ると、三角持ち合いの相場を形成していると捉えられます。

高値は明確な価格帯であり、安値は徐々に切り上がっている相場です。

三角持ち合い後は極端に強いトレンドの前兆となりますが、こちらも米ドルでの影響が強いでしょう。

13日の消費者物価指数次第で相場の方向性が決まる可能性が高いので、現時点での方向性は予想しにくいです。

指標前のポジション保有は懸念も多いので、極力避けて分析した方が良いかもしれません。

まとめ

USD/JPY→150円台更新したとしても、指値の影響で大きな上昇には至らない可能性あり

EUR/JPY→上目線の相場継続も、161.7円あたりを更新するかが重要

EUR/USD→強いトレンドの前兆も、相場の方向性は米消費者物価指数次第になる

指標の少ない週であったため、クロス円で動きがあったくらいで、他通貨は停滞気味です。

今週は米ドルでの影響が強くでそうなので、指標後の動きに注目していきましょう。

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