中東戦争でリスクオフ【4月8日週刊レポート】

4月1週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

前の週に引き続き高値圏で停滞する相場が続きました。

前の週に比べると平均値自体は上がっていますが、大きなトレンドは形成していません。

151.9円の高値が強く意識されており、高値でレンジを形成しています。

4月4日の木曜日には一時的な円買いの影響で下落して150円後半まで下げますが、すぐに反発をしました。

5日金曜日の雇用統計が強く意識される相場ではありましたが、若干のドル買いになっただけで目立った上昇ではなく、直近高値の手前で終値を迎えています。

今週のポイント

USD/JPYはレンジ期間が長くなっているという点に注目です。

依然としてドル高水準は強いですが、なかなか152円台に到達できない相場が続いています。

高値で何度も押し戻されている事を考えると、今後は転換してきてもおかしくないと言えるでしょう。

週の真ん中以降で買い勢力の決済が出れば、一気に転換してくる可能性があります。

まずは、直近安値である150円後半の値を下抜けできるかが重要となります。

直近安値を更新してくれば、徐々に下目線の相場に繋がると考えて良いでしょう。

レンジ期間が長い=急変動の前兆になりやすいので注意です。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

前の週は下目線に切り替わっていた相場でしたが、週初めから転換を見せました。

上昇には円の影響ではなく、ユーロの買いが強く影響しています。

週初めからユーロでの買いが進行したことにより、徐々に上昇トレンドを形成しました。

同タイミングでは円での売買が少なかったので、ユーロ単体での動きが大きく影響していたと言えるでしょう。

しかし、高値更新とはならず一時的な円買いの影響もあり反発します。

結果、上昇過程での価格である164.3円台で終値を迎えています。

今週のポイント

今週のEUR/JPY相場はユーロよりも円での動きに注目です。

USD/JPY相場でお伝えしたように、転換の可能性があるので、円買いの進行による下落もあり得るでしょう。

しかし、依然としてユーロの買いが強いようであれば、円買いとユーロ買いの均衡によるレンジ形成の可能性も否定できないです。

4月11日木曜には欧州中銀での政策金利も予定されており、金利は据え置きの予定ですが、高止まりや今後の利下げが意識されるようであれば、ユーロ単体でも売り圧力が強まるのではないかと見ています。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

依然として続くドル買いの影響で下降トレンドの形成中でしたが、週初めに転換してきました。

EUR/JPYと似た動きになっているので、ユーロ単体での買いが強かったと考えて良いでしょう。

週初めには安値を更新する場面もありましたが、すぐに上昇方向へ転じています。

しかし、上昇は長く続かずに4月4日以降はユーロの買いも落ち着き下落に転じています。

結果、3月22日に付けた安値付近である1.08あたりで終値を迎えました。

今週のポイント

今週のEUR/USD相場は、基本的には下目線の相場と予想します。

ただし、各経済指標の結果次第で判断の変わる相場であると言えるでしょう。

木曜の欧州中銀政策金利でのユーロの動き、また水曜の米消費者物価指数の動向次第となります。

雇用統計では目立った動きがなかったので、動くとすれば今週の可能性が高いです。

場合によっては両方で早期利下げの可能性が高まり、ドル売り、ユーロ売りで停滞した相場になるというシナリオもあるでしょう。

平均値自体は活発になりそうなので、警戒して取引を行ってください。

まとめ

USD/JPY→直近安値である150円後半の値を下抜けできれば転換の可能性

EUR/JPY→ユーロ単体による売り圧力で転換の可能性

EUR/USD→基本的には下目線予想も、各指標次第では停滞の可能性

4月がスタートしましたが、初週はそれほど大きな動きもなく推移しました。

今週はまだ重要指標が多くなっているので、引き続き警戒して取引を行いましょう。

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