為替介入警戒!中東戦争にも引き続き注目【4月22日週刊レポート】

4月3週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線であるGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

上昇が強い相場が続いていましたが、今回の相場でも円安ドル高が継続しました。

153円半ばで推移していた価格も、週明けすぐから上昇して154円後半の高値更新となっています。

FRBの利下げ見通しが早期ではなくなっていることや、日本での介入の可能性が低いと見られたことで、市場が楽観的になっていると言えるでしょう。

週末金曜になると、イスラエルとイランでの衝突が報道されたことで、一時的に大きく下落します。

有事の際の円買いが見られましたが、下落は一時的なもので再度価格を戻し、154円半ばで終値を迎えています。

今週のポイント

今週は、指標だけで見ると木曜の米GDP発表(速報値)が強く意識される可能性があります。

ただし、昨今の変動要因は金利への注目が大きく影響しているので、指標後はあまり動かない可能性もあるでしょう。

金曜には植田総裁の会見と、日銀政策金利があるので注目してください。

依然として円安ドル高の水準が続いていますが、今後は155円の価格が強く意識されるのではないかと見ています。

155円の突破となれば、いよいよ介入に踏み切るとの見方も多いです。

また、先週の中東情勢悪化に伴う地政学リスクも相まって、大きく下落する懸念もあるでしょう。

仮にロングのポジションを保有したとしても、急落に巻き込まれる可能性も出てきたので、引き続き注意が必要な相場です。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足の様子です。

前回は、ユーロの売りが強くなったこともあり大きく下落して終値を迎えていました。

しかし、今回は週初めすぐより円の売りが強まり上昇しています。

ユーロ単体での買いは少なかったということもあり、USD/JPYのような大きな上昇幅ではありません。

上昇後は前回の高値である165円付近での反発が見られています。

金曜に中東情勢悪化で円買いによる下落を招きますが、結果すぐに反発をして再度165円付近まで価格を戻し、終値を迎えています。

今週のポイント

先週は円単体での動きが大きく影響したので、今週はユーロでの変動に警戒です。

ECBは6月に早期利下げに踏み切るとされており、今後はユーロ高が抑制される可能性があります。

165円価格を上抜けすることなく、徐々に転換してくる可能性があるでしょう。

ただし、依然として強い円安水準が続く場合は、ユーロ売りと日本円売りでの均衡により停滞する可能性もあります。

こちらも、金曜の日銀会合での変動や、USD/JPY上昇による介入、地政学リスクでの急変動に警戒です。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

前の週はドル買い、ユーロ売りの影響で大きく下落した相場を形成しました。

今回の週は、目立ったトレンドは出ず安値圏でレンジを作っています。

前述した2通貨ペアでは、円での変動が大きく影響していたと言えるでしょう。

米ドルとユーロでは極端な売買は見られることがなく、レンジ内で推移しています。

今週のポイント

EUR/USDは、引き続き下目線での相場が続くと見ています。

アメリカより先にECBでの利下げが予想されている事から、まだドル高ユーロ安の相場になると考えて良いでしょう。

直近の安値である1.060あたりを更新できるかが重要になってきそうです。

ただし、すぐに下落するとも限らず、今週はまだ投資家達も様子見に入るかもしれません。

短期的には、レンジ継続の可能性もあるので注意です。

まとめ

USD/JPY→155円を更新できるかがカギ、地政学リスクや介入による急落に警戒

EUR/JPY→円売り継続で停滞する可能性

EUR/USD→引き続き下目線相場の継続、短期的にはレンジ継続もあり得る

中東情勢の悪化などが相場に大きな影響を与えています。

世界の株式市場や原油価格にも影響が出ており、金融市場が不安定な状態です。

引き続き警戒しつつ、慎重な取引を心がけていきましょう。

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