2回の為替介入が発生!150円がボーダーライン【5月6日週刊レポート】

5月1週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

深刻な円安水準が続いていましたが、週初めの4月29日には160円台までの上昇を見せました。

急騰後には一時153円台まで大幅下落を見せており、財務省側はノーコメントとしていますが、為替介入の可能性が観測されています。

その後は再び上昇を見せており、158円台まで上昇しますが、再度介入観測で大幅に下落します。

153円まで下落し、週末には雇用統計の影響で151円台まで下落しました。

徐々に反発を見せて152円台後半で終値を迎えますが、ボラティリティが極端に高い週であったと言えるでしょう。

今週のポイント

市場では極端な円安の影響で介入の懸念が広がっていましたが、先週には2回の介入が実施されたと考えられています。

ドル円相場が大きく動いていますが、今週は円高転換になってもおかしくないでしょう。

ただし、先週に激しく動きすぎた影響もあり、今週はボラティリティが低くなる可能性もあります。

151.8円あたりを更新するかが重要になってきますが、投資家が様子見に入ることもあり、今週や現在価格付近で停滞する可能性もあるので注意してください。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

週初めには、ドル円相場と同様に円売りの影響で大きく上昇しました。

2008年以来となる171円台までの上昇となり、対ユーロで見ても深刻な円安水準となっています。

その後は、介入観測の影響もあり163円後半までの急落を見せています。

ユーロ単体で見れば買い圧力もあったことで、USD/JPYほど下落幅は小さくありませんが、週を通してボラティリティの高い相場となりました。

今週のポイント

ECBでは利下げ観測となっていることから、今後はユーロでの売り圧力が強まるのではないかという見通しが市場では立っています。

また、先週の大幅下落の影響もあり円での買いが強まっているので、下目線に切り替わってもおかしくないでしょう。

163円前半のラインを更新できるかどうかが重要になってきます。

しかし、こちらも大きく動いた影響で価格が停滞する可能性もあるので注意です。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

ドル、ユーロの両方で売買が活発でしたが、週初めはレンジを形成していました。

週後半は若干ユーロの買いが進行する場面も見られましたが、明確なトレンドは形成していません。

大きく動いたのは週末の金曜です。

雇用統計が発表されましたが、市場予想を下回る結果になり一気にドル売りが加速しました。

直近高値を大きく更新しています。

しかし、雇用統計後は調整が入った影響もあり反発して終値を迎えています。

今週のポイント

ドル売りの加速が継続するようであれば、現在の反発が押し目となって上昇する可能性もあります。

1.075あたりの価格まで下落した際の動きが重要になってくるでしょう。

仮に反発するようであれば、再度上昇し1.081あたりを更新する可能性もあります。

ただし、ユーロの売り材料があるため、ラインを更新して下落すれば、転換に繋がると見て良いでしょう。今週は注目される指標も少ないため、ラインでの動き方が重要になってきます。

まとめ

USD/JPY→先週に激しく動きすぎた影響もあり、今週はボラティリティが低くなる可能性あり

EUR/JPY→先週の大幅下落の影響もあり円での買いが強まっているので、下目線に切り替わってもおかしくない

EUR/USD→ドル売りの加速が継続するようであれば、現在の反発が押し目となって上昇する可能性あり

クロス円では極端に大きな値動きとなっており、市場では警戒感が強まっています。

短期間で上昇・下落を繰り返していることから、スイングトレードなどの長期売買では特に警戒が必要です。

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