仮想通貨も一旦の踊り場、米国10債の利回りもあがり、一旦の調整か!? 2021年の投資戦略とは!

こんにちは、ベアです。

仮想通貨相場も一旦踊り場に
入りました。

SNSやYou tubeでも米国10年債の

利回りが上昇していることが
ひっきりなしに叫ばれてますね。

このメカニズム。

どういうことなのか、
簡単に説明しますね。

 

「米国10年国債の利回り」

一言でまとめると、
【 国債の利回り上昇 = 国債の価格の下落 】
になります。

これだけだと意味がわかりませんね。

国債とは「償還日が来たら、国債の保有者に債権の額面価格を支払います」という国との約束証明書です。

ここでは例として「償還日が10年後で額面価格110万円」
国債を考えてみましょう。

 

仮に、この額面価格110万円の国債を100万円で買ったとしたら
10年後に110万円と引き換えられるので10万円儲かります。

利回り10%です。
(利益10万円 / 購入価格100万円 = 10%)

 

こんな有利な国債は当然大人気になるので、多くの人が欲しがります。
しかし、国債は無限にはありません。

そこで、欲しい人の中には「10年後に110万円もらえる国債を101万円で買う!」という人も出てきますし、もしかしたらもっと高くても買いたい人が出てくるかもしれません。

要は、国債の価格はオークションと同じ決まり方なのです。

100万円で購入して110万円を貰えれば利回り10%ですが、購入価格が高くなればなるほど当然ながら利回りは下がります。

105万円で購入して110万円を貰う場合、利回りは「利益5万円 / 購入価格105万円 = 4/76%」まで低下します。

つまり、
・国債は人気なときほどど利回りが下がる(みんなが欲しいから値段が高くなる)
・国債は不人気なほど利回りが上がる(みんなが見向きもしないから安く買える)

ということは、米国10年国債の利回りが上昇している現在、国債は不人気というわけです。

なぜなら、国債の利回りよりももっと割のいい(儲かりそうな)投資先があるからです。

それは株式相場に代表されるリスク資産になります。

国債は国との約束なので非常に安定した投資先ですが、利回りが低い。
しかし、今後の経済成長に期待が持てそうならば
国債よりももっと儲かりそうな株式投資などに資産を移していく人が増えます。

これがリスクオンです。

リスクオンになれば、安全資産であるUSD価値は下がりやすく、
他通貨の価値が相対的に上がります。

なので、米国10年国債の利回りが上昇しているならば、
リスクオンに傾いておりユーロドルはユーロ高に動くと予想をしたわけです。

 

また、FRBのパウエル議長は
「インフレも雇用環境もFRBの目標を下回っているので金融緩和は継続する」と発言しています。

金融緩和 = 世の中に出回るお金の量(ここではUSD)を増やす、を意味しています。

 

あるモノの量が増えると希少価値が下がり、
そのモノの価値は下がりますよね。

 

一例として金(ゴールド)を考えます。
金が貴重なのは金の絶対量が少ないからです。

なので、USDの量が増えれば増えるほど、USDそのものの価値は下がります。
その結果、USD安につながり、相対的にその他の通貨価値が上昇するのです。

 

さて、これをどうトレード戦略に活かすのか。

実は米国債の長期金利があがると、
グロース株 米国のナスダックなどに代表される、
ハイテク銘柄の株価は売られます!

この理由を説明すると、
「株式のバリュエーションが高止まりしているグロース株において、
リスクフリーレートが上昇すると、
リスクプレミアムが小さくなるので、グロース株が売られやすい」
ということになります。

わかりました?

・・・・わからないですよね。

 

超簡単に説明します。

国債というのはもう、ほぼノーリスクの商品だと
思ってください。米国が破綻する確率は
超々低いですよね。

つまり、今アメリカのハイテク株は
超割高で、株価収益率PER、
会社の稼げる利益に対しての
会社の価値がめっちゃあがってます。

テスラがその代表例。

 

新興株なので配当なんてでません。
株価の値上がりだけっす。
仮想通貨も一緒ですよね。

そのとき、国債の金利があがってくると
どうなるでしょう。

 

「いやーテスラ株でめっちゃ儲かったなぁ~
でもこのまま置いててもさらに値上がりしないと、
利益でないなぁ~~。
あ、米国国債の利回りあがってんじゃん。
こっちに入れて、金利もらおーっと。」

とこの流れになるので、
グロース株は売られやすくなります。

で、ここからどうなるかというと、

「まてよ、国債もいいけど、
これまで、ハイテク株もよかったけど、
コロナワクチンも接種されてるし、
景気が回復すれば、企業の業績も回復して
配当もでるし、いま割安な大企業の株を
買おう~~、去年からあんまりあがってないし」

となる可能性がたかくなります。

つまりこれからは、

米国の大企業で業績はいいけど割安なもの、
業績回復が実態経済につれて見込めるものに
資金があつまりやすくなります。

ちょっと長くなりましたが、
ここを理解しているとなぜ今
テスラの株価がさがるかが理解できますね!

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