こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
1月2週目の為替相場を振り返ります。
チャート上にはトレンドの強弱が分かりやすくなるように、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
週初めは低い平均値で徐々に安値切り上げの相場になっていました。
木曜日のCPIが強く意識されたのか、目立った変動はなく円、ドルの両方で停滞していた状況です。
木曜日に入りCPIを迎えると大きく下落を見せます。
ドルの売りが加速して安値を更新、129円台までの急落となり大きな話題となりました。
週末金曜日にかけても大きく下落していますが、こちらはドルの売りではなく円の買いが強く影響しています。
日銀の低金利政策の転換が事実上の利上げであると市場が反応して、再度安値の更新に至ったのです。
週初めは132~133円台で推移していましたが、127円台まで大きく下落して終値を迎えました。
今週のポイント
年明けから下落の連鎖が続いていますが、まだ下目線であることには変わりないと考えています。
急落を見せたので、一時的な反発は予想されますが、その後に再度安値を更新してきてもおかしくはないでしょう。
週初めから徐々に下落をするのではなく、一度反発をしてから現在の安値である127円後半のラインを抜いてきたら下降トレンド継続のサインと見てよさそうです。
126.38円あたりにラインがあるので、安値を更新するかどうかがその後のトレンド継続に影響するでしょう。
今週に126円を下回る可能性は充分考えられます。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
週初めはユーロの買いが加速したことで大きな上昇を見せました。
高値更新をするかが焦点となりましたが、昨年末に付けた高値ラインで綺麗に反発をして、更新に失敗しています。
11日からはユーロの売りが加速し、一気に急落しています。
また、週末にかけては日本円の買いが増したことで、年明けすぐの安値ラインにまで近づく急落を見せました。
一時142円台まで到達した価格ですが、138円までの下落を決めています。
今週のポイント
こちらも急落後であったため、一時的な反発をしてきてもおかしくありません。
また、週初めには投資家たちが様子見に入ってレンジを形成する可能性もあるでしょう。
レンジ形成か反発後は、直近の安値ラインである137.38円の価格でどのように動くかが重要となります。
徐々に下抜けしてくれば、再度下降トレンドのチャンスとなるでしょう。
円の買いが継続すれば、今回のような急騰が再び起きる可能性もあります。
ユーロも徐々に売り圧力が増しているので、長期的な下落に入っても不自然ではありません。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
週初めから徐々に上昇方向へ推移していましたが、ユーロの買い、ドルの若干の買いという相関の喧嘩により高値圏で停滞していました。
大きく動きを見せたのは木曜日のCPIです。ドル売りの加速で一気に高値更新を見せています。
数回の反発はありましたが、高値圏で価格が落ち着いています。
ドルの売りが見られましたが、週末にかけてはユーロも売りに転じたので、CPIの後はそれほど大きな動きに至っていません。
今週のポイント
EUR/USDはまだ相場の方向性がつかみにくいです。
ドル売りの可能性はあるものの、ユーロも売りが加速しているということで、大きな値動きにはならないのではないかと考えています。
1.0760~1.0865あたりの価格帯でレンジを組んできてもおかしくはないでしょう。
ただし、ドルの売買が落ち着く可能性もあるので、その場合は再び下落に転じるのではないかと見ています。
レンジ期間が長くなれば再度ブレイクも見込めますが、現段階では慎重に見ていきたい相場です。
まとめ
USD/JPY→一度反発をしてから現在の安値である127円後半のラインを抜いてきたら下降トレンド継続のサイン、126円台まで挑戦・更新するかが重要
EUR/JPY→直近の安値ラインである137.38円を更新すれば下降トレンドのチャンス
EUR/USD→基本的には1.0760~1.0865あたりの価格帯でレンジを組むと考えられる、ドル次第で下落の可能性あり
CPIの影響で相場が大きく動きました。
2022年に大きく話題となった円安も落ち着きを見せており、2023年の流れを示唆した相場のように感じます。
今週も米ドルと日本円が起点となって動く可能性があるので、引き続き慎重な取引を続けていきましょう。