11月3週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
前の週には円安ドル高が再度加速して強い上昇が続いていました。
週初めにも上昇の勢いが続き、152円の手前まで高値更新をしています。
しかし、火曜日のCPIで相場が一転しました。
米CPIの結果を受けて、追加利上げの可能性が低くなったと観測され、大きく下落しました。
152円付近から一気に150円前半までの大幅な下落となっています。
その後は調整が入り再度151円台まで上昇を見せました。
一時的な調整になるも、週末には調整が入り再度下落して149円台で終値を迎えています。
金曜日の下落は指標などの影響ではなく、週末にポジションを決済する勢力が売りに転じた事が影響したと見ていいでしょう。
今週のポイント
先週の一連の相場変動は、円ではなく米ドルでの動きが強いです。
また、週末は円買いも影響したと考えられます。
円ではまだ買い材料がないですが、米ドルでは売りの力が加速していることもあり、下降トレンドに転換する可能性も充分あり得ます。
149.18円あたりが強く意識されているので、更新してくればチャンスとなるでしょう。
その後は、10月末の安値である148.8円を更新するかがカギになります。
ただし、先週に大きく動いたこともあり、現在価格付近で持ち合いになる可能性もあるので注意です。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
長期で上昇トレンドが続いているEUR/JPYですが、週始めも上昇が続きました。
週の始めはユーロの買いが強くなったことで再度高値を更新しています。
しかし、上昇の力は長く続かず週末にかけては反発しました。
週末の動きは円での売りポジションを保有していた勢力が決済に回ったことが影響下と言えるでしょう。
しかし、大幅な下落ではなくまだ高値圏での停滞となった相場です。
今週のポイント
今週のEUR/JPYは、まだ明確な転換とは見えず高値圏での推移となると見ています。
明確な下落になる要因が考えにくいので、上昇相場が継続してもおかしくないでしょう。
週始めから徐々に現在高値である164.2円ほどに挑戦する可能性もあります。
高値を更新してくれば、再度上昇傾向に推移すると考えていいでしょう。
しかし、流動性自体は高くなっているので、まだ現在価格での停滞が続いてもおかしくないです。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
EUR/USDは前週まで停滞していましたが、火曜のCPIでドル売りが加速し、一気に高値を更新しました。
その後は高値圏で一時的な停滞を見せています。
週末にかけてはボックスレンジを形成していますが、週末にかけては再度米ドル売りが強くなりました。再び高値を更新しており、結果1.091付近の高値で終値を迎えています。
今週のポイント
米ドルの変動が重要になってきますが、まだ上目線の相場が続くのではないかと見ています。
米ドルは徐々に売りの相場に切り替わっているので、週明けから大きく上昇してもおかしくないでしょう。
仮に反発をするのであれば、直近高値である1.091あたりの価格が押し目として機能するかが重要になります。
押し目と機能せずに大きく下落してくれば、上昇トレンドの転換になる可能性もあるでしょう。
まとめ
USD/JPY→米ドルでは売りの力が加速していることもあり、下降トレンドに転換する可能性もあり得る
EUR/JPY→明確な下落になる要因が考えにくいので、上昇相場が継続する可能性
EUR/USD→、直近高値である1.091あたりの価格が押し目として機能すれば上昇継続
大きく荒れた相場になっていますが、今週は指標が少ないので停滞する可能性もあります。年末に向けてファンダメンタルでの要素も強まっているので、警戒して取引をしていきましょう。